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土居珈琲ライブラリー > > 旅の中のコーヒー(モロッコ編)

コーヒーは世界中で楽しまれ、その地に住む人々の生活に浸透しています。そして、それぞれの国で異なるコーヒーが存在する。
土居珈琲 土居陽介が、旅の中の体験した「コーヒー」旅行記をお届けします。

今回訪れた国は、イスラム圏の国、モロッコ。イスラム圏の国は日本には、あまり馴染みがないかもしれません。しかし、コーヒーが発見された最初の国は、実はイスラム圏。中東、イスラム圏からコーヒーを楽しむ文化は創造され、世界中に広まっていった歴史があります。

このコーヒー発祥の味わいが、どのようなものかを知りたくて、イスラム圏はモロッコを訪れました。

足を踏み入れた街は、小さな家々がジオラマのように連なるフェズ。フェズはモロッコ最古の街として、世界遺産に登録されています。 世界一複雑といわれるフェズの路地。街全体が迷路であり、約9400もの小路が息をひそめています。


道は人と人とがすれちがうのに、肩をかすめるほど狭い。 ですから、自転車や馬の馬車が通るときには、みなが声をかけあい知らせ合います。そんな迷路の街のなかを探索するとすぐ目にできるのが、手仕事で物を作る数多くの工房です。


たとえば、モロッコ皿に代表される陶器職人。また、皮をなめす職人たち。その種類は千差万別。

こうした工場同様に、目にできるのが、「カフェ」でした。

真っ昼間からカフェは大盛況。1人でくつろぐ人、新聞を読みふける人。カフェで楽しむ風景は、人々の生活に溶けこんでいました。カフェはどれもオープンタイプで、店内と屋外に席があります。そして、モロッコのカフェは、基本飲み物のみです。

注文したモロッコのコーヒーで驚かされるのは、口につけた時その味わいがスパイシーさを感じること。モロッコ料理は 周辺国のアラブやペルシャ、トルコなどの影響を受けたクスクスやタジン鍋が有名。それら料理は、数十種類のスパイスやハーブを巧みに使うのが特徴。その料理からは、独特の「香り」が立ち上ります。

モロッコのコーヒーも然り。ジンジャーやシナモンなどを効かせたスパイシーな香りを楽しめます。コーヒーの味ひとつにしても、食文化の違いによって、味が大きく異なることを教えられました。


夕方になって、屋台の灯りと煙にあふれるジャマ・エル・フナ広場に足を運ぶ。

熱気あふれる市場にて、スパイシーな香りをともなうエキゾチックな味わいのコーヒーを口にする。 コーヒーを飲みながら、礼拝の時間をつげる大音量のアザーン(※イスラム教における礼拝(サラート)への呼び掛け)の音が。

この国に流れる独特の空気のなかで楽しむコーヒーは、西欧諸国では味わうことができないコーヒーの魅力を、またひとつ、わたしに教えてくれたのでした。