
焙煎(ロースト)とは、コーヒーの生豆を火力によって炒りあげる作業です。コーヒーは同じ銘柄であっても、焙煎度合いを変えることで表現される味わいに変化が生まれます。
コーヒーを浅めの焙煎度合いで仕上げると、その銘柄の持つ「酸味」が強く表現されます。ここから焙煎度合いを進めていくことで、「酸味」が徐々に「甘み」に変化していきます。焙煎度合いをより進めていくと、この「甘み」が「苦味」に変化していきます。
| ミディアム〜ハイロースト | シティ〜フルシティロースト | フレンチ〜イタリアンロースト | |
|---|---|---|---|
| ブラジル系 | すっきりとした酸味と甘みが表現される。柑橘系の酸味が強く感じられる。 | すっきりとしたコクが出てくる。酸味が甘みに変化してくる。 | 濃厚でキレのある苦味。ブラジル産独特の苦味が表現される。 |
| モカ系 | 強い特徴的な酸味、味に若干の濁りがあり。 | モカフレーバーと表現される特有の香りが出てくる。酸味は抑えられてくる。 | 繊細な苦味。酸味がより薄れる。 |
| ハワイ系 | 甘酸っぱい味。 | 味の深み、香りの強さが増す。 | 酸味が薄くなり、苦味が増す。 |
| コロンビア系 | 甘い香り、さらっとした酸味が特徴的。渋みとエグミが残ってしまうこともあり。 | 厚みのあるコクが表現される。コクはコロンビア産の銘柄に強く表れる。 | どっしりとした濃厚な苦味。エスプレッソやミルクをいれて飲むのに最適。 |
| サントス系 | 平坦な味。個性が少ない。 | 苦味と甘みのバランスがあってくる。 | はっきりとした強い苦味。 |
| グァテマラ系 | コクと酸味があり。甘酸っぱい果実の香り。 | 舌に余韻の残るコク。やさしい味わい。 | 酸味と甘みが薄れ、濃厚でキレのある苦味に変化。 |
| インドネシア系 (マンデリンなど) |
柔らかな舌触り。 | どっしりとしたコク。丸みのある柔らかな舌触りと甘い香り。 | 濃厚で心地よい刺激的な苦味。銘柄によっては、果実や花の混在したような香りを楽しめる。 |
| ジャマイカ系 (ブルマンなど) |
ビターチョコレートのような甘みのある香り。バランスのとれた味わい。 | 酸味、甘み、苦味のバランスが調和する。 | 酸味が薄れ、苦味が増す。豆質が柔らかく、炒りの強さに耐えられない。 |