



2025年7月
「新世界(ニューワールド)」のつくり手たち
今月の『手と手』は、『新世界(ニューワールド)』の
つくり手の実力をお楽しみいただきます。
ブラジルを代表とするコーヒーブランド大国。
高い知名度を誇る彼らは「旧世界」といえる存在。
それ以外の国々を、わたくしどもは、
「新世界」と定義しています。
「新世界」のつくり手の多くは、小規模の運営。
栽培のほとんどは、人間の手仕事。
生産量は少ないため、知名度は決して高くありません。
しかし、近年になってこの「新世界」から
驚かされる品質の銘柄がぞくぞくと生みだされています。
めったに市場で見ることができないこれらの銘柄は
信用を基盤とする「手と手」にご参加いただく方だけに
お届けできるものです。
「新世界」の生産者たちの今現在の実力、
ぜひ、ご堪能ください。
土居珈琲 焙煎士
-
南西部カウカ県。約40名のつくり手とその家族で構成される協会の銘柄。手摘みで収穫した完熟果実を天日乾燥した後、さらに手選別を行っています。【テイスティング評】
なめらかな口当たり。オレンジのような明るく綺麗な酸味。黒糖、カラメルの甘み。約40名の生産者が手仕事でつくりだす銘柄 -
北東部オルデアニ地区で50年以上つづく農園。農園主スニル・バガーワル氏が肥沃な火山性の土で栽培し、手仕事で仕上げています。【テイスティング評】
華やかな風味。ジューシーな柑橘系の酸味。コクのあるボディが特徴。50年以上の歴史をもつ農園です -
アンデス山脈最北端カハマルカ州。輸出業者オラム社が現地でコーヒーを生産する約3500の農家たちに限定し、この味わいをつくりました。【テイスティング評】
ローストナッツのような香り。ベリー系のジューシーな酸味。ほどよいコクと透明感のある味わい。約3500の農家たちに限定してつくられる銘柄 -
タラス地区、標高2000mに位置する農園。栽培が困難な急斜面でつくられる銘柄。過去に“カップ・オブ・エクセレンス”入賞実績をもつ。【テイスティング評】
なめらかな口当たり。オレンジなどの風味、明るい酸味。フルーティで透明感のある味わい。標高2000mの急斜面で栽培しています -
西部ウチュマニ地区で3世代つづく家族経営の農園。現在は、ゴンマニ兄弟が代々受け継がれる手仕事でコーヒーをつくりつづけています。【テイスティング評】
紅茶、りんごなどの風味。しっかりとした苦み。上品な甘みとコクが印象的。ゴンサロ・ママニ氏(左)、ルイス・アントニオ・ママニ氏(右)