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お客さまに会いに行きました

コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。
そこには、お客さまそれぞれのエピソードがあります。
初めて召し上がっていただいたきっかけや、ご感想をお聞きしたくて、
土居珈琲 土居陽介がお客さまをお訪ねしました。

第三回
堀田 睦洋 さま (富山県)
(2017/09 取材)

本日は、堀田睦洋さまのお宅に訪問させていただきました。堀田さまにおかれましては、土居珈琲を五年以上ご愛飲いただいております。土居珈琲の、どのような点をお気に入りいただいて、それほど長くご愛顧いただいているのでしょうか?

コーヒー作りに対する、土居珈琲さんの姿勢に魅かれました。

ページの内容、それに、実際にコーヒーを送ってくれるなかで、「まじめなことをやってるな」と感じさせてくれることです。ただ、単にコーヒーを送ってくれるだけではなく、土居珈琲さんは、たとえば、「コーヒーがあまっていないか?」、逆に「不足していないか」と聞いてくれたりする。他のところは、売ろう売ろうばっかりで、売った後のことまで考えてくれるところは、そうそうない。

それと、亡くなった会長の土居博司さん。半分怒ったような、何か苦虫をかみつぶしたような、そんな感じの写真、「コーヒーをつくることにおいて、真面目であれ」と書かれた文章。魅かれるのは、そうしたものから感じる、コーヒー作りに対しての、土居珈琲さんの姿勢ですね。その姿勢に共鳴したということが、大きいですよ。他のところは、作ってる人の顔が見えないですから。

お届けしているコーヒーは、どのようにお楽しみいただいているのでしょうか?

味だけじゃなく、情報も楽しんでいます。送られてくるコーヒーの産地の情報、たとえば何メートル級の高山のところで、どういう風土で作られてるとか。そういうことも伝えてくれていますよね。たとえば、ある銘柄は、「真面目な農家の作ったものだ」って書いてあったりする。ああいうのを読むと、まぎれもなく「遠い国でつくられたコーヒーを、今、飲んでるんだ」っていう実感が味わえる。そういうのは、なんかうれしいですよね。

どのような方法で、たてているのでしょうか?

以前はコーヒーメーカーで、たてていました。しかし、子どもが大きくなって、生活に時間的な余裕ができたときに、「何かもう少し、手間をかけてたてたい」と考え、今は、ネルフィルターを使ってたてています。

最初に飲んだコーヒーは、ただ甘いだけでした。

今までのお話をお聞きしてる中で、堀田さまは若いころ、コーヒーをはじめて飲まれたときのことを、強く記憶されているのではないかと思ったのですが。

わたしが、高校生のときにインスタントコーヒーが流行りました。それが最初のコーヒーですね。それで、インスタントコーヒーを家で買って、砂糖を入れて飲んでました。「これが、コーヒーか」って。そのときの感想は、色がすこしついてて、ただ甘いだけでした。それから、サイホンで抽出する方法を知って、自分で、その器具を買ってたててみた。そのとき淹れたコーヒーの、味が全然違ってて。「エッ?!今まで自分が飲んでたインスタントコーヒー、あれは何だったんだ?」と思って(笑)そこからですね。ちゃんとしたコーヒーを楽しむ習慣をもったのは。

「金額じゃないな」って思うところがあります。

コーヒーは、堀田さま、おひとりで楽しまれているのでしょうか?

わたしは、朝の4時に起きてから、家の掃除をします。それから、5時40分ぐらいには、ひととおりのことは終わるので、そこから、コーヒーをたてて飲みます。それから、家内といっしょに朝ごはんを食べる。わたしにとって、とてもたいせつな時間です。土居さんのコーヒーは、他とくらべると、たしかに高い。でも、朝のこの時間の楽しみは、土居さんのコーヒーでなければ味わえない。「金額じゃないな」って思うところがあります。娘にも、たまに「おいしいコーヒーをいれてやろうか?」って言って、たててあげることもあります。

お客さまに、「コーヒー、いただける」って言われます。

堀田さまのご自宅にある、すばらしい“しだれ桜”。
この、しだれ桜を見ながら飲まれる一杯のコーヒーを楽しんでおられるとのことです。

ほかに、土居珈琲はどのように堀田さまの生活のお役にたてているでしょうか?

わたしは、蕎麦も好きで、となりの蕎麦打ちの部屋で蕎麦を打つんです。その蕎麦を、自分のお客さまにふるまう。その後に、蕎麦を出したお客さまには、食後に土居さんのコーヒーを淹れています。

喜ばれますか?

喜ばれますよ。蕎麦を食べた後のコーヒーって、意外に思われるかもしれませんが、相性がいい。コーヒーを淹れてあげた方、みなさん喜んでくれる。だから、私の家に、蕎麦を食べに来る人は、蕎麦とコーヒーがセットみたいに感じてまして。蕎麦を食べたあと、「コーヒー、いただける」って言われますよ。

ほんとうにうれしい話をありがとうございました。とても、参考になりました。これからも堀田さまのご期待を超えるコーヒーを、ずっと作り続けたいと思っております。本日は本当に良いお話を。本当にありがとうございました。

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