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スフィンクスを見て思ったこと

先日、カフェの視察でエジプトに行ってきました。

コーヒーも、楽しみ方は国によってちがいます。
日本ではドリップ式のコーヒー抽出が主流ですが、
エジプトでは、小鍋に細かく挽いた粉と水を入れて煮立ててつくる
ターキッシュスタイルのコーヒーが楽しめます。

スパイシーな味わいは、日本ではなかなか体験できません。

ただ本音を言うと、エジプトを訪問した
ぼくのほんとうの目的はコーヒーではありません。

スフィンクスを自分の目で見たかったのです。
小さいころ、雑誌に掲載されていたスフィンクスの写真を見て
どれほどあこがれたことか。

カフェを視察した後、灼熱の太陽の下、ラクダに乗って
砂漠を進むこと約10分。徐々に視界に入ってくるスフィンクス。

あせる気持ちをおさえながら、やっと手が届くほどの距離に。
長年あこがれていた実物のスフィンクスを、
いざ自分の目で見たときに、心に浮かんだ言葉。

ナ、ナンカチョット、チガウ…。

ぼくの心のスフィンクスは、とてつもない大きさだったのです。
だが、実物はそこまで巨大ではない。
体もすこし細く見える。
頭のなかのイメージが、大きすぎたのかもしれません。
長年の夢が現実となったというのに、すこし残念な思いをもちました。

くやしかったので、近くのおみやげ屋さんで売っていた
スフィンクスの置物を買いました。
手のひらサイズではありますが、けっこうよくできていたのです。

ホテルにもどって、“ミニ・スフィンクス”の底を見たら
「made in china」と書かれていました。