コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。そこには、そのお客さまだけの「物語」があります。

今回の「お客さまに会いに行きました」は、栃木県にお住まいの菊池さまのご自宅にやってまいりました。菊池さまご夫妻とは、最初にご縁をいただいてから、20年以上のおつきあいになります。コーヒーにまつわるお話をきっかけに、「田舎暮らし」の魅力についてお聞きしました。
番組に取り上げられ出演していたのを見たのがきっかけ。
お二人が土居珈琲と出会ったきっかけをお聞かせいただけますか?
テレビで土居博司さんが番組に取り上げられ出演していたのを見たのがきっかけでした。コーヒーは、豆の鮮度が大事だという話を聞いて興味を持ちました。インターネットもなかった時代だったので、調べるのに苦労しました。
実際、飲まれてみてどうでしたか?
私は酸味が苦手でいろいろなお店を試しました。そのなかで、土居さんのコーヒーが一番美味しかったです。
全く違いましたね。当時、自分はインスタントコーヒーしか飲んでいなかった。妻から土居さんのコーヒーの美味しさを教えてもらってから、それ以来ずっと飲みつづけています。
他で買ったコーヒーとは全く違うんですよ。
長年ご愛飲いただいている理由は何でしょうか?
やっぱり美味しいからですよね。在庫が少なくなったときに他店のコーヒーを試してみることもありますが、これが結果的に飲み比べになる。やっぱり、土居珈琲さんに戻ってきます。
昔から田舎暮らしに憧れていました。
薪ストーブのあるとても素敵なお住いですね。田舎暮らしを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
昔から田舎暮らしに憧れていたんです。定年後は自然豊かな場所で暮らしたいと思い、40代から物件探しを始めました。スキーをしていたので白馬なども候補でしたが、いろいろ物件を見て、栃木のこの場所を見つけて決めました。
実際に住んでみてのご感想は?
苦労することは正直言ってあります。都会で住むような便利さはありません。薪ストーブはすぐに温まりません。ただ、生きているという実感を、とても感じることができます。
スーパーまでが遠く、自転車だと最初は苦労しました。でも、電動自転車を購入して解決しました。
ここに住んでから、土木作業が自分には向いているということを発見しました。自分で石を掘って庭を整えるのが楽しくて!買い物などは不便ですが、その分、週に一度、町に出る楽しみが高まります。
将来、田舎暮らしを考えている方にアドバイスをお願いします。
早めに準備することです。いつかやろうでは間に合わない。体力のある若いうちから、物件を見て回ったりしながら準備を整えて計画を具体化すると良いですね。
夫婦でよく話し合うことも大切です。時には喧嘩も必要なスパイスです。言いたいことはきちんと言う。もうひとつは田舎暮らしだからこそ、人との繋がりを維持することが大切です。切るのは簡単だけど、繋げつづける努力が必要。
仲のよい夫婦のお話をお聞きして、わたしも心が温まりました。本日は、本当にありがとうございました。