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土居陽介の『お客さまに会いに行きました』

コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。
そこには、そのお客さまだけの「物語」があります。

17年ものご縁をいただいている中川さまから、お話をお聞きすることができました
17年ものご縁をいただいている中川さまから、お話をお聞きすることができました
第十八回
中川 和政さま・美保さま(三重県鈴鹿市)

今回は、三重県で車整備工場を営む中川夫妻にご登場いただきました。

「お湯を注いだときのふくらみがすごかったんですよ。」

中川さまは2005年からご愛顧いただいています。きっかけはどういったことだったのでしょうか?

主人は依存症かというぐらいコーヒーを飲んでいたのですが、わたしは全然飲めなくて。そんなとき、ネットで土居珈琲さんを見つけました。「大阪の会社だったから」的な考えがあった。

ブラックは飲めなかったのに、土居さんのコーヒーは飲める!お湯を注いだときのふくらみが、すごかったんですよ。

僕はひとり暮らしを18才からやっています。そのときからコーヒーは、ドリップでたてていた。料理は全然しないんですけど(笑)。

土居さんのコーヒーは、お湯を注いだら、おまんじゅうみたいにふくらんでいく。それに感動。そして、次に強い香り。飲んだらすごくおいしかった。

ご主人さまと奥さまで楽しまれているのでしょうか?

お店でお待ちいただくお客さまに出しています。みなさま喜んでいただくこともあって、あっという間に豆がなくなっちゃう。

車に関する本や雑誌がずらりと並ぶ工場内で、お話をお聞きしました
車に関する本や雑誌がずらりと並ぶ工場内で、お話をお聞きしました

古ければ古いほどいい。

鈴鹿サーキットがほんとうにちかいのですね。

大阪で10年修行してから、この場所で独立しました。うちはヨーロッパの車限定なんです。

わたしの工房にある焙煎釜のひとつが「プロバット」という会社のものです。ドイツの会社なのですが、日本の釜とつくりがちょっとちがいます。焙煎に対しての考え方のちがいが根底にあります。

車も、日本車と欧州車では違いがあるのでしょうか?

あります。根底にある考え方が、100年ぐらい違う。

日本がまだ馬や牛で何か引っ張っていたときに、向こうは車が走っていたわけですから。ドイツ車なんかは鋼材は古ければ古いほどいい。

また、車対車でぶつかったとき、おおきい車はちいさい車のためにつぶれてあげないといけないとか。そんなことまで考えている。

細部まで見てしまいたくなる車のエンジンを手入れされていました
工場内で組まれるエンジン。レース用にチューンアップ

「たくさんの人にサーキットの楽しさを知ってほしいなって思うんです。」

どういった依頼が多いのでしょうか。

今は消耗品の替えが多いですね。足回りでも、交換するならいいやつを入れるとか、そういう風潮になっています。

とはいえ、サーキットを走るのは、一部の方ですよね?

サーキットを走ること自体は、高いハードルではないんですよ。誰でも走れる。車検の通った車が参加するための条件なので、逆に変なことはできないです。

ただ、「エンジンオイルとブレーキオイルは、ちょっといいやつを入れてください。」と言っています。あとブレーキパッド。ノーマルで行っても大丈夫ですけど、帰るときにはなくなってしまうレベルです。皆さん、レースをするとかではなくてストレス発散で走りたいとか、そういうノリです。

楽しそうですね。

お盆と正月は家族で走れるんですよ。誰が乗ってもいい。ヘルメットも何もいらない。先導車がいるので、80キロ以上は出せない。みんなで連なって走るんです。

今それがすごく人気で、あっという間にいっぱいになってしまう。

もし、サーキットを走るとき、中川さまのところに訪れたら、いろいろお教えいただけますか?

もちろん。たくさんの人にサーキットの楽しさを知ってほしいなって思うんです。お客さまで60歳以上の方がいるのですが、憧れのF1のピットに行かれたりするとすごく喜んでいる。

すてきな話ですね。とても楽しかったです。ありがとうございました。

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