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土居陽介の『お客さまに会いに行きました』

コーヒーをお客さまが楽しむ時間、そして共に過ごす毎日。そこには、そのお客さまだけの「物語」があります。

結婚50年を迎えた上野さまご夫妻。貴重な海外赴任時の生活についてお話をお聞きしました
結婚50年を迎えた上野さまご夫妻。貴重な海外赴任時の生活についてお話をお聞きしました
第二十六回
上野達彦 さま・順子 さまご夫妻(三重県)

今回の「お客さまに会いに行きました」は、三重県にお住まいの上野さまのご自宅にやってまいりました。ご主人の上野達彦さまは、刑法の研究に長年従事。三重大学副学長、三重短期大学長を歴任。コーヒーにまつわるお話とともに、過去の海外赴任のお話もお聞かせいただきました。

こんな美味しいコーヒーがあるのかと

上野さまには2005年よりご愛顧いただいています。きっかけは何だったのでしょうか?

2003年頃にパソコン教室に通いはじめたんです。そのとき、土居珈琲さんを見つけました。お客さまの声に「香りが良くて、すごく美味しい」ということが書かれていて、そんなに美味しいのなら取ってみようと。頼んでみたら、もう本当に香りが良くて。こんな美味しいコーヒーがあるのかと思いました。

不安はなかったのでしょうか?

わたしの性格として、いいと思ったら突っ走ってしまうところがあって。

刑法の研究に長年従事されていた達彦さま
刑法の研究に長年従事されていた達彦さま

ソ連やイギリスに住んでいたことがあったんです。

若い時からコーヒーはよくお飲みになっていたのでしょうか?

わたしはちょくちょく飲んでいました。父親がブラジルの移民だったんですよ。向こうでコーヒー農園をしていたもので。

わたしたちは主人の仕事の研究で、ソ連やイギリスに住んでいたことがあったんです。

ソ連はいつごろお住まいだったのでしょうか?

チェルノブイリ事件が1986年。その前年です。

当時はどのような暮らしをされていたのでしょうか?

物資は少なく、お米はフィンランドやアメリカから調達してもらっていました。 外の公衆トイレはとても使えない。外出前には必ず“済ませてから”が必須でしたね。 冬は-30度。タオルを振るとカチンと板のように凍るほどでした。

イギリスで暮らしたご経験も?

ソ連の後、イギリスやドイツで暮らしました。イギリスでは、ピカデリーサーカス近くのアパートに住んでいましたね。イギリスの紅茶は美味しかった。でも、わたしが落ち着くのは、やっぱりコーヒーの香りでした。

達彦さまは刑法を研究されていたとお聞きしました。

わたしがソ連へ行ったのは、“犯罪のない社会”という思想を自らの目で確かめたかったから。 理論としてではなく、現地の暮らしのなかにヒントがあるはずだと。でも、実際はむしろ逆行していた。

最後に、夫婦円満の秘訣をお伺いしました

「もう50年になります」

ご結婚されてから、どれくらいになるのでしょうか?

もう50年になります。

すばらしいですね。秘訣はなんですか?

わたしが寛容でいることかしら(笑)

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