「お客さまに会いに行きました」。今回は、愛知県名古屋市にお住まいの近藤尚哉さまにご登場いただきました。ご縁をいただいてから15年のおつきあいです。
職人気質と誠実さに惹かれました
土居珈琲を知ったきっかけを教えていただけますか。
「美味しいコーヒーが飲みたい」と思って、スーパーなどのコーヒーを試したけど、なにか違うなと感じていました。
ネットで探していたときに、土居さんのお父さまの写真を見て「職人気質でこだわりがありそうだな」と感じたんです。文章も誠実だったので「ここで頼んでみよう」と思ったのが、きっかけです。
コーヒーは身近な存在でした
名古屋は喫茶店文化が盛んと聞きます。
私は大学時代に一人暮らしをしていたとき、他の下宿生がドリップコーヒーを淹れているのを見たんです。その時はじめて「インスタントじゃないコーヒーがあるんだ」と知りました。
僕は母に連れられて行った喫茶店。名古屋の喫茶店はモーニングがすごいんです。コーヒーに、ご飯や味噌汁、たこ焼きまで付いてくることもあります(笑)。
生のやり取りが、演劇の醍醐味です
演劇をされているとお聞きしました。
僕にとって仕事は「お金を得る手段」。人生の中心は演劇。本番の緊張感はリハーサルと全然違う。観客が笑うときもあれば、全然反応がないときもある。良いも悪いも含めて、演劇の醍醐味にとりつかれてしまったんです。
若い世代と関わることも多いのでは?
僕は、できるだけ若い子と話すようにしています。今は人間関係に気を遣う時代ですから、ちょっとした言葉も大げさに受け取られたりします。だからこそ、普段から信頼関係をつくる努力が大事です。
「楽しかったと思える人生」
夫婦仲がとても良いように見えます。秘訣はありますか。
奥さんの忍耐力ですかね(笑)。僕が飲みに行くと言っても「どうぞ」って送り出してくれる。
共通の趣味があることも大きいかもしれません。会社の人に誘われて走ったのがきっかけで、30代の頃から、夫婦で一緒にマラソンを楽しむようになりました。
10キロの大会に出たとき、会場まで自転車で15kmこいでから走って、また、自転車で帰ってきた。会社の人から無理だろうと言われていたのに走り切った。タイムに間に合わず悔しい思いをしたこともありますが、そういう経験も含めて楽しんでいます。
ご夫婦で共通の楽しみがあること、とても素敵です。
僕は「死ぬときに楽しかったと思える人生」が理想と考えているんです。お金を貯めても、それで終わりじゃ意味がない。
学生時代の友人と昔話をするのも楽しいけど、そればかりではさびしい。これからも前向きに楽しむ気持ちを持ちつづけたい。
人生の先輩の言葉として、たいへん参考になりました。ありがとうございました。
