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なぜ品質の高い銘柄は、収穫量が少ないのか。


品質の高い銘柄を仕入れることは、カンタンではありません。
そもそも品質の高い銘柄は、数が少ないからです。

たとえば、コーヒー農園があったとしても、そこから作り出される銘柄の品質は一定ではありません。
その銘柄が作り出された場所の違いによって、品質は異なります。


コーヒー農園は、そのほとんどが、山のなかに位置しています。一般的に “山”の頂上付近で栽培、収穫されたもののほうが品質は高くなります。

なぜなら、頂上付近の場所は昼夜の温度差が激しくなるからです。昼夜の温度差が激しい環境で育ったコーヒーの実は、固く引きしまります。
コーヒーの実は固く引きしまることで、実の内部の水分が出にくくなります。この水分の中にこそ、コーヒーの美味しさを表現する成分が含まれています。
ですから、固く引きしまったコーヒーの実のコーヒーは、より美味しくなるというわけです。


コーヒーを買い付けるといっても、単に農園名だけ見ていればよい、ということではなくなってきます。
その銘柄が、その農園内のどういう環境で育ったのか、ということにまで注目しなければなりません。

こうした山の頂上付近エリアは、標高の低い場所と比べると、栽培可能面積は小さい。栽培面積が小さいということは、 収穫量は少なくなります。また、運ぶ手間も大変なものです。
そういう場所で収穫されたコーヒー豆は、人間が自分たちの足を使って運ぶ必要もでてきます。

「品質の高いものは、収穫量が少ない」。コーヒーに関して、この原理原則は、はずれることがありません。

そうした収穫量の少ない銘柄を、世界中のコーヒー会社と競い合いながら手に入れなければならない。
ここに、わたしたちコーヒー豆を買い付ける立場の人間の苦労があります。
場所の面積がせまいということだけではなく、作り手が大きな情熱をもって作るものは、自然と数は少なくなるものです。