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土居珈琲ライブラリー > > 旅の中のコーヒー(イスラエル編)

世界三大宗教の聖地が存在する国では、どのようなコーヒーが楽しめるのか?
その味わいが知りたくて、今回の旅の場所をイスラエルと決めました。

イスラエルといえば、まず思いつくのは、キリスト教、イスラム教、そしてユダヤ教の三大宗教の聖地である「エルサレム」です。この「エルサレム」は、約1km四方の城壁に囲まれる、旧市街に存在します。この聖地「エルサレム」で、多くのユダヤ教の方が祈りをささげているのが、神殿を囲んでいた城壁の西側に一部のみ残る、「嘆きの壁」です。

「聖墳墓教会」。

また、他にもイスラエルには、イエス・キリストが葬られた、ゴルゴダの丘があったと言われる場所に立つ「聖墳墓教会」など、歴史を通して残ったこの国ならではの建造物が数多く存在しています。

キリストが十字架をかつぎながら向かったとされる、ゴルゴダの丘にいたる道中。道の両側は、おみやげ店があふれかえっている。

イスラエルの死海。塩分濃度30%を超える海水は、海中に生物が住むことはなく、人間はカンタンに浮かぶ。

また、建造物だけではなく、塩分濃度が30%以上で、海中には生物が存在しない「死海」もイスラエルならでは。農作物を多く輸出するイスラエル郊外の風景は、どこか日本の郊外を感じさせる、のどかなものでした。

高台から見るイスラエルの風景。フルーティに代表される柑橘系のフルーツが多く育てられている。

異国の旅でのわたしの楽しみは、コーヒーがどのようにその国の文化に溶け込み、どのような形で根付き、そこで住む人たちに楽しまれているかを見ることです。今、世界中で「イタリア系カフェ」のチェーンが圧巻し、多くの国で、コーヒーが「エスプレッソメニュー」を中心とした画一化したものとなってしまいました。

聖地の国のコーヒーは、どのような姿をわたしに見せてくれるのか?大きな期待をもって、イスラエルのいろいろな場所でコーヒーを楽しんだのですが、今回の旅では、イスラエルも、外資系のイタリア式バールのカフェが多く出店しており、主流となっているコーヒーは、「エスプレッソ」抽出のものがほとんど。残念ながら、イスラエルならではのコーヒーに出会うことはできませんでした。これは国家として建国してからの歴史が、70年に満たないのですから、しかたがないのかもしれません。

しかし、この国ならではの建造物や自然風景を見ながら楽しむ一杯は、なにか違う。目の前に広がるすばらしい景色は、コーヒーの味をより魅力的にするということを、イスラエルのコーヒーは、わたしに教えてくれたのでした。