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旅の中のコーヒー(フランス編)

コーヒーは世界中で楽しまれ、その地に住む人々の生活に浸透しています。そして、それぞれの国で異なるコーヒーが存在する。 土居珈琲 土居陽介が、旅の中で体験した「コーヒー」旅行記をお届けします。

世界中で、もっとも美しく、おいしく、楽しく、かわいい都市とは?

そう聞かれれば、「パリ」と答える方は多いのではないでしょうか?

パリは、建築やアートをはじめ、独特のものがたくさんあるなかで、すばらしいカフェもたくさんある街です。コーヒーの市場を考えた時、ヨーロッパとアメリカは欠かすことができません。

ヨーロッパのなかでも特に魅力的なフランス、パリのコーヒーを楽しみたい。

そう考えて、今回はパリの街を訪れました。


街を歩けば、歴史あふれる建物のなかの、いろいろなお店に目が止まります。「フレンチメイド」と称させる上質素材のシンプルなバッグや子供服、キッチンリネンを扱うお店など、ジャンルはいろいろ。すべてのお店の商品に洗練された味わいがあって、心くすぐられます。


パリ独特のコーヒーカップが欲しくて、マルシェを歩く。フランスでしか見ることができないコーヒーカップを見つけては、店員と値段交渉しながら買うのも楽しい。


パリに行っての楽しみは、やはりなんといっても料理です。どの店に入っても料理はおいしく、特にパンが魅力的。


そして、パリのカフェ。オープンテラスを中心としたカフェは、座っているだけで心踊ります。出てくるコーヒーは、やはりエスプレッソが中心。口にしたコーヒーは格別のもの、とおもいきや、実はフランスのコーヒーは、「ロブスタ種」といわれる、ひとランク落ちたコーヒーが中心。コーヒーの味は、それほど満足するものではありませんでした。

しかし、そんなわたしのコーヒーに対する批評は、小さなこと。カフェはパリの日常になくてはならないもの。そしてこのコーヒーも、パリでなければ味わえないもの。このパリのカフェが人を集め、集まった人がカフェを作り上げる。いくら時を経ても変わらないパリの空気に触れながらの一杯のコーヒーは、「旅」の素晴らしさをわたしに教えてくれたのでした。


この一杯は、世界中のどの「コーヒー」よりも、魅力あふれるものでした。