かつて、収穫されたコーヒーの生豆は、産地国で混ぜ合わされることが常でした。
これは、消費国が求める大量の注文にこたえるためです。
問題は、混ぜ合わされた生豆はどのような過程をとおして
つくられたのかがわからないということでした。
ひとつの農園でつくられた生豆は、どのような過程をとおして
つくられたかが明確になります。
ここから、単一農園のコーヒーの流行が生まれていきました。
このことから、混ぜ合わされた生豆は、
品質が一段落ちるものと考えられるようになっていきました。
しかし、混ぜ合わせた生豆に可能性はないのか。
ワインでは、様々な品種のブドウを組み合わせてつくる
「ブレンドワイン」も高く評価されています。
この「ブレンドワイン」が、単一農園のものと同じく評価されているのは、
大量生産を目的としてつくられたものではないからでしょう。
ワインにおけるブレンドとは、味をコーディネイトする
“ブレンダー”が、理想の味わいをつくりだすための手法です。
近年になって、コーヒーも同じく“ブレンダー”という存在に
注目が集まるようになってきました。
“ブレンダー”が求める味わいをつくりだすために、いくつかの
すぐれたコーヒーを調合したものが生まれてきました。
この組み合わせの研究が進んだことで、
ブレンドコーヒーは年々レベルが上がってきています。
コーヒーの現時点における実力とすばらしさを知っていただこうと考え、
6月の『手と手Connection Plan』は、
ブレンドされたコーヒーを中心に取りそろえました。
もちろん、わたしどもがご用意するのは、一般のものではありません。
小さなつくり手たちがつくりだした生豆を選んで、
ブレンドしたものを買い付けました。
たいへん希少なコーヒーをご用意できたことをうれしく思っています。
![](https://www.doicoffee.com/blog/library/hitorigoto_230601.png)
先日買った電動マウンテンバイクを連れて、息子と山に行きました。
若いとき、モトクロスバイクに乗っていましたから自転車なんてお手の物。
「子どもにかっこいいところを見せちゃうよ」と息巻いていました。
山の坂を登って、下る。
想像以上のスピード。おじさんとなった私の感覚は、
そのスピードに耐えることができない。
びびってブレーキをかけたはいいが、最近の自転車は高性能。
自転車だけが残り、ぼくは見事に頭から地面に突き刺さっていた…。